花散

ごはんと旅行とそのた

20240331桜は未だ咲かない

余談だが、木曜に日帰りで大阪まで行ってきた。祖父と同居している叔母が手術のため入院する間、一人暮らしとなる祖父を案じた母がヘルプに行くことになったためだ。

祖父の家は田園風景の中にポツンと一軒家というほど田舎でもないが、叔母の見舞いや祖父の病院送迎などでそこそこに車が必要になる。叔母の車を使ってもいいという許可は得ているようだが、乗り心地や運転のしやすさを考えると自家用車を持って行きたいと母がごねたため、車運び要員として私が同行することになった。

母は基本的にパワフルな方だが、自分を過信するところがあり、最初は「私が一人で運転する」と意気込んでいた。確かに母が30代の頃は関東から大阪まで休憩含めて10時間弱、一人で運転したこともあったろうけれど、昔と今では年齢が違う。何せ還暦を過ぎている。静岡あたりで疲れたもう無理と思っても誰も助けられないのだ。

ある程度年齢を重ねると言葉で言い聞かせて納得させるのは難しい。なら私が折れた方が話が早い。というわけで、28日の朝3時半に家を出て、12時前に大阪に着き、叔母の見舞いなどをして16時ごろに新幹線で自宅に戻るという弾丸スケジュールを敢行した。

 

金曜は私なりに可愛がっていた派遣の子が旦那さんのインド転勤のため退職することとなり、その最終出勤日だったため出社しておきたかったのでこういう形になった。中国やアメリカならともかくインド転勤についていくとはガッツがあると軽口を叩いた私に、彼女は旦那の浮気が心配だから絶対についていくと自ら同伴を志願したのだそうだ。若くて可愛いなと思った。

先立って辞めた40手前の派遣の女Aとは異なり、彼女は私よりも年下で、かつAより在籍年数が短かったにもかかわらず、きちんとフロア全員に挨拶のお菓子を配っており、なんと気遣いのできる娘さんかと感動した。もちろん、私も直属の先輩としてグループを代表して餞別を渡した。本当は餞別は彼女にだけ渡すつもりだったのだが、彼女とAが繋がっていたら後々気まずいかと思いAにも渡さざるを得なかったという事情がある、それほど私は彼女の仕事ぶりを信頼していたし助けられていた自覚があった。だが私は生来口下手で、こういう挨拶の時にうまいこと感謝の気持ちを述べられた試しがない。そのためこっそり手紙を認め餞別に紛れ込ませておいた。私は若手俳優のオタクをしていた時以来、手紙を書くという行為に慣れていたし、割と辞める時/辞める相手に手紙を書いてきたのでその流れでやってしまったが、後々考えると結構キモいよなと思う、年上の女上司(上司というほどきちんとしたものではなかったけれど立場としては傍目にはそうなる、はず)から辞める時に手紙って……コミュ障野郎にも程がある……。

まあ、言っても二度と会わない人なので、やりたいようにやろうと決めてやったことなので後悔はしていない。そんなにひどいことは書いていないし、読んだら破り捨ててもらって構わない、そういう気持ちで書いている。手紙なんて読み手の都合で処理してもらってなんぼだ。

ただ、彼女から挨拶された時に、「最初怖い人だと思ってました」と言われたのはいささか傷ついた。その後「その後優しい人だってわかりましたけど」とフォローを入れてくれたのだが、まあ、そう見えるのだろうな…。彼女が入ってきた頃はまだ私も仕事に慣れ切っていない時だったのと月初の繁忙期でカリカリしていたのでそうなったのだと思うが、初日教えに来た人が不機嫌だと不安になるのも然りである。次来た人に対しては最初から親切にしてあげようと思った。

 

そんなこんなで土曜はひたすら体を休めることに注力していたので、今週の休日は実質1日ということになった。

まずはCDを売りに近場のぶっくおふへ。今日はSexyZoneというグループの終わりで、私のセクラバ最後の日でもあるので、断捨離をするなら今日が相応しいと不要なCDを無心で袋に入れて持っていった。大した額にはならなかったが、とにかく手許から早くすべてなくしたかったのでよしとする。関ジャニ∞も担降りしたが、バラエティ面白さゆえ、オタクをしていた時期に買い求めていた円盤の類はすべて残しているが、SexyZoneについてはバラエティ的な面白さを求めるのは…………(察し)なので好きな特典が付いているものだけ残すことにした。ら、残ったのは片手に余る枚数で、流石に切なくなった。そういうものに数年間を費やしてきた自分が……。

勿論、私のオタク活動のルールは「担降りする時に後悔しないお金の使い方をする」なので、基本的にSexyZoneのオタクをしていたことに後悔はないのだが、こういう時にほんのすこし切なくなる。12年グループとしてアイドルをやっていて、グループとしてのバラエティ力が結局皆無だった、自軍に……。

 

その後、表参道へ移動し、行ってみたかったCafe Kitsuneへ。

表参道のメインストリートからは少し離れたところにあるからか、12時の到着でも席は半分ほどしか埋まっておらず、快適な時間を過ごせた。店名の通り、400円足せばキツネサブレをプラスすることができたのだが、もともとのケーキもそこそこのお値段だったので足さず。インスタ映えを狙うなら足されるが宜しい。

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ショートケーキは小さく見えて食べでがあった。乳脂肪分が多そうな生クリームと、それに反して三層のスポンジが薄目なのにもかかわらずやや硬めなのが私好みで美味しかった。

ただ、レモネードがエルダーフラワーを使っているのか、後味があまり好きでなくてそこだけ残念。3月なのに夏のような暑さで喉が渇いていたので、普通にアイスティーを頼んでゴクゴクいきたかった。

 

季節的に咲いているかと、念のため代々木公園へ寄ってみた。

花見客は大勢いたが、桜はほぼ咲いていなかった。代わりにミモザやチューリップがちょこちょこ咲いていたのでそれらを楽しむ。本当に暑くて、3月で既に日傘を使ってしまった。

温暖化のためにクーラーを使わねばならず、しかしクーラーを使えば温暖化は加速する。今年の夏も暑くなるだろう。地球はもうダメだなと思った。

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その後、レインブーツを探しに新宿へ移動。

私は雨の日が苦手で、というのも足が濡れるのがもう本当にめちゃくちゃ嫌だからなのだが、それを克服してくれるのがレインブーツ様である。しかし足首が見えない丈だと足が太く見えてしまうので必ず試着してから買いたいのだが、レインブーツだけあって丈が微妙なものも多く、買う時は毎回難儀する。

以前は新宿マルイの地下に靴売り場があり、基本的にそこで買っていたのだが、知らぬ間に2階へ移動していた。割とそっくりそのまま……知らなかった……。以前買ったこともある店で別型の靴を購入。これで飴の日も安心である。

 

その後、紀伊国屋で仕事用の本を買おうとしたが、在庫がなく断念。

代わりに気になっていた商業百合の小説本を購入した。ハードカバーサイズはあまり買いたくなかったのだが、電子にも文庫にもなっていないようだったので致し方なし。家で読む用とする。

小説は紙で読むのが色々な意味でいいと思った、読みやすいし、気に入らなかったら売れるし……。最近読んだ小説は女性が女性にクソデカ感情を向けるも破れる話が多い。結局私は未だ、ビアンとしての初恋を引き裂くための言葉を探しているのかもしれないと思った。

 

20時にファンミーティングがあり、それが気になってしょうがなかったので、早々に帰宅。

適当に手早く夕食と洗濯と掃除と平日の弁当作りと風呂を済ませたら18時半にはPC前に着けてしまって虚無顔になってしまったが、無事、SZとしては最後のファンミーティングを見届けることができ、私も無事に健人担を卒業、五人のSZを宝箱に閉じ込める決意を固めることができました。

終わってから気疲れしたので、解凍したホタテに醤油とレモン汁を1:1でかけたものにワサビを絞って貪り食っていた。おいしかった。