花散

ごはんと旅行とそのた

20240303蔵前神社

少しぶりの天気のいい日曜だった。

蔵前神社のミモザが見頃だということで、10時ごろに起床してのんびり向かう。とはいえ蔵前エリアはあまり行ったことがないので、この機会に開拓してみようかと、まずは事前に調べたカフェに行くことにしていた。こういう下調べが実は一番楽しいかもしれない。

余談だが、私のカフェ巡りが趣味になったのは大学4年のことだ。何故明確に覚えているかと言うと、きっかけが就活だからである。説明会や面接で初めて足を運ぶ駅に行く機会が増え、どうせ電車賃をかけて行くならその駅にしかないカフェで食事をして帰ろう、その方が楽しみもできてストレス発散になるかもしれない、と思ったのがスタートで、それが今になっても継続している形になる。

 

浅草橋駅から都営浅草線に乗り換えるのだが、改札を出ると目の前に大勢のランナーがいて、初めて東京マラソンが開催されていることに気付いた。会社に趣味でマラソンをしている人がいるらしいので、もしかしたらこの人混みの中に紛れているのかもしれないなあと思いつつ蔵前駅へ向かった。

事前に地図を調べても明確な出口がわからなかったので、とりあえず降りて目の前の改札から外に出ると、どうやら道路の反対側だった模様。折悪くちょうどランナーが通過する時間帯だったようで、地上から対岸に行くことができなかったため、地下鉄の中を通って行くことになった。海外観光客らしい人が駅員さんと英語でやりあっていて、そりゃあ理解できないよなあと思った。皺寄せがいくのはいつも末端、はっきりわかんだね。

 

本日のお目当ては、出口を間違わなければ地上に出て徒歩0分の位置にある、KURAMAE CANNELE。1階がテイクアウトとイートインスペース、2階がカフェになっている。

まずはイートインスペース奥にある機械で整理券をとり、呼ばれたらエレベーターで2階に上がるというスタイル。12時ごろの訪問だったので多少待つことも覚悟していたけれど、テイクアウトは列ができていたが、カフェは待ち時間もなくすぐに入店できた。

店内はくすみピンクがメインのクラシカルな内装で、ベロアソファや大理石柄の床材などヨーロピアンテイストでいかにもハイソで洒落ている。事前にインスタで見ていたので、これはおしゃれ女子が大挙を成しているぞとそれなりに小奇麗(当社比)な出で立ちで来て正解だった。

L字型のソファにおひとり様で通されると気まずいので、カウンターに通されたのも個人的にはラッキーだった。写真も撮りやすいし。食べながら調理している様子をぼんやり眺めていたら目が合ってぎょっとされたけれど。

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というわけで季節限定、グランカヌレ&冬いちごのミルフィーユ。

ミルフィーユは綺麗に食べるのが至難の業だけれど、あるとつい食べたくなってしまう不思議な食べもの。もとい、グランドメニューがチーズケーキやティラミスなどほぼ食べられないものばかりだったのでこれしかなかったとも言う。

パイはサクサクでカスタードクリームは甘さ控えめ、生のいちごがたっぷり使われていて、一緒に食べるととてもおいしかった。最初は別々に食べていたけれど、一緒に食べた方がおいしい。あたりまえ体操

カヌレは外がカリカリ、中はしっとりもっちりでバニラの香りがして、正統派に美味。結構サイズが大きめなので一皿でだいぶお腹いっぱいになった。

 

紅茶はフレーバーティーが多めで、中でも一番さっぱりすっきりしていそうなマンゴールビーという種類を選択。ジャスミンベースにマンゴーとグレープフルーツを合わせたもので、柑橘系のさっぱりした味わいが私好みで良かった。フレーバーティーは想像で選ぶしかないので結構ギャンブル性が高い。

ポットに茶葉が入りっぱなしでないのが個人的にはかなり加点対象だったのだが、中でもキャンドル炙りは初めてだったので嬉しい驚きだった。ゆっくりのんびり温かい紅茶が楽しめるのはかなりよい。カートで運んで来てくれるのもおハイソでお嬢様気分になれてGOODだった。

 

1時間ほどのんびりお茶をして、蔵前神社へ移動。13時を過ぎると地上での移動ができるようになっていた。

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桜とミモザがほとんど満開くらいに咲いていて、いい頃合いに行くことができた。とはいえ考えることは皆同じ、狭い境内に人が押し寄せていてえらいことになっており、パンピが真隣にいる場でアクスタを取り出せるほど不調法者でもない…だが折角ならアクスタ撮りをしたい…とうろうろしていたところ、ソロで果敢にアクスタ撮りをしている人がいたので、その隣でちゃっかり同類のふりして私もアクスタ撮りをした。インスタ映え用の写真を持参カメコに撮らせる女と、飼い犬と花を撮るご婦人、そしてアクスタと花を撮るオタク。人生いろいろ、人間いろいろ。恥と言うなら全員恥、誰にも誰かを非難する権利などない…。

ミモザはまともに見たのは初めてだと思うのだが、花がふわふわしていて、鼻がむずむずした。集合体恐怖症の人にはつらい花かもしれない、春の花は全体的にそうかもしれないが。今年初めての桜は雲ひとつない青空を背景に晴れやかに咲いていて、見上げるだけで気持ちが上向きになる気がした。

 

写真も撮ったしお腹もいっぱいになっていたし、帰路についたところで人身事故に遭遇。最初は30分だったのが伸びに伸びて運転再開まで1時間かかったが、どうせ迂回しても最寄り駅に帰るためには事故路線に乗るしかないし、カフェに寄る気にもならなかったので電車で座って待っていた。

一万字インタビューを全員分読んだのだが、激エモすぎてすっかりあ~このグループ好き~になってしまった。Stは全員が一度デビューを逃すという闇落ちからの自暴自棄期を経験しているため、今の環境を恵まれたものと解釈し、その環境へ導いてくれたグループの仲間を運命共同体としているが、Szは本当にエリートコースでトントン拍子にデビューしてしまったため、グループでありながらもソロ思考が抜けなかったのも何となく理解できてしまった。Szはよく「僕達は皆が個性的で」と言うが私はグループオタクをしている時から「どこが?????」と思っていて、性格的に皆優しいいい子ではあるのだけれど個性としては弱いし、結局会社の偉い人に担ぎ上げてもらってやってきたから精神的に甘ったれが多いんだな~売れたいという割に本当に売れる努力してないグループだよな~とつくづく思ってしまって本当に落ち込んだ。

Stは一度は自分が頑張るしかないというソロ思考になるが、最終的にはメンバーと言う絶対的な仲間がいることで精神的に安定し、頼って頼られて支えて支えられという相互扶助が完成して、グループとしての結束力を強めて今に至っている。実際、個性も活躍の場もそれぞれだし、メンバー仲もいいから見ていて微笑ましいしスキンシップも激しい。私はそういうグループが好きなんだなと改めて思ったし、Szの一級品の顔にメロメロになってしまって視野狭窄に陥っていたんだな…改めて思わされた。SzはKが最初から最後までずっとソロのオンリー俺思考だし、Fはデビューできたのにやさぐれてグループの空気を悪くしていたし直近でもその場の気分で結構ファンもメンバーも振り回している。Shは保守的で性格が内向的すぎて、先輩後輩とも積極的にかかわり持たないし、地上波でレギュラーを取っても目立とうとしないし、本当に何というか…芸能界に向いていない性格なんだなという感じがする。歌もふつうに歌ってくれたらいいのに(私はそれが好きなのに)綺麗に歌えばいい曲で謎にガナって歌ったりするし。PPSTも好きな曲は多いのだが、Shのガナリが耳障りすぎてあまり見れていないのが正直なところ。彼は顔がよすぎるあまりにいらぬ苦労を負ってしまった人なんだよな…。Soはメンタルの弱さだけがネックだったけれど今は努力で克服しているし(病気なので克服できるものでもないし、病気になってしまったのことは責めるつもりもないが)そもそも本当にこの子は天才的な天性のボケなのでバラエティでもそれなりに爪痕を残せているし、美術方面で頑張ってもいるし、先輩後輩と絡もうと努力している様子もうかがえるし、歌もダンスもできる子なのであまり心配はしていない。SzというグループはKとFだけで構成されていて、しかもKとF本人も結局互いの事しか見ていなくて、グループとして12年もやってこれたというだけでもう奇跡的だったのかもしれないな…とすら思ってしまった。Kのソロ選択にFが意見を言えないならShとSoが強く引き留めれば何かが変わったのかもしれないのに、結局下二人は上に強く出られなくて、それが余計にKとFの閉鎖的空気を強めていたのかもしれない。普通はグループ年数が重なる度に年上組・年下組の上下関係が崩れてフランクな雰囲気になるものなのだけれど、ここは上二人が下を「育てた」「育てられた」の関係が強く残っているし、何なら上二人も下二人をいつまでも子供扱いしているから、結局下二人は追従するだけという感じになっていそう。グループ仲がいいことには疑いを持っていないし、メンバー全員が納得しないと物事を進められないというグループ内ルールがあるっぽいので追従するだけではないのだろうけれど、こういういざという時に結局KとFだけの問題に収束してしまうのはグループの在り方としては健全ではないように思う。でもまあ、Szにとって異質なのはKだけであって、Kが抜けた後、三人のSzは同じ方向を向いて和やかにやって行けそうだが…。

グループ仲がよければ売れるというのはARSや∞、雪だるまを見ていればわかることで、市場調査がきちんとできていればそういう方向で(見せかけだけでも)やっていこうと努力くらいすればいいのに、ビジネスではないメンバーの本心を優先して「仲良し営業はしない」方針だけはきちんと固めているの本当に何?という感じ。まあ最近は売れたいとも言わなくなったので、今いるオタクだけでやっていくつもりなのだろうけれど…。何だかなあ。なんだかなあ…。

 

帰宅後、ひなまつりの食事の支度をした。

ちらしずしとはまぐりのお吸い物と、菜の花の酢味噌和え。我が家のちらしずしは市販のちらしずしの素にシーチキンを入れるのだが、それがうまい。あとヤケクソで買った冷凍ホタテを解凍して載せたら同居人に大好評だった。ホタテはうまいよな。

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